~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 政府懇談会や有識者会議、10月中にも存廃検討 首相が指示 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 国際資料研究所 小川千代子 djiarchiv@... ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆★☆★☆─────────★☆★☆★─────────☆★☆★☆ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │公文書管理の在り方等に関する有識者会議の行方は?│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ☆★☆★☆─────────★☆★☆★─────────☆★☆★☆ DJIメル友の皆様 日経ネット10月8日07.01付は、「政府懇談会や有識者会議、10月中にも存廃検討 首相が指示 」として、河村建夫官房長官が、政府の懇談会や首相直属の有識者会議のスクラップ・アンド・ビルドを考えていると述べたことが報じられました。戦争被害調査会法を実現する市民会議のメーリングリストでは、「首相、有識者会議の存廃検討を指示」として報じています。 6月24日のメル友速報では「今、日本の公文書管理が変わろうとしています。」と書きましたが、それが実現するのかしないのか、いささか気がもめるところです。 私は、公文書管理、とりわけ現用文書の作成、保管をめぐる現状を今見過ごすようなことがあってはならないと考えます。社会保険庁で行われているらしい、組織的な記録改ざんのような犯罪的行為は言うに及ばず、いずれの役所でも文書管理規程等のルールがあるにもかかわらず、そのルールに従った文書管理が必ずしも十分行われてはいない現実は、今回の有識者会議の中でようやく明らかにされてきたところです。 公文書は国民の共有財産です。これを適切に管理するのは、公僕たる公務員の当然の義務です。しかしながら、有識者会議の中で明らかにされたとおり、文書管理に関する制度は現状では十分に整備されているとは言えません。 10月16日に開催が予定されている有識者会議、並びにこれに続くであろう本報告書の提出を含め、今後の動きを注意深く見守り、国民の共有財産である公文書の適切な管理が確実に行われるような制度整備が実現することを強く願い続けます。 以下に、戦争被害調査会法を実現する市民会議のメーリングリストに掲載された記事を、転送お届けします。 ===ここから引用=== ■麻生首相、有識者会議の存廃検討を指示(10月8日)日本経済新聞 政府懇談会や有識者会議、10月中にも存廃検討 首相が指示 河村建夫官房長官は7日の記者会見で、官邸主導の政策推進のために設けた政 府の懇談会や首相直属の有識者会議について「少しスクラップ・アンド・ビルド する方向で考えている」と述べ、今月中にも存廃を含め整理を検討する方針を示 した。麻生太郎首相からは「整理できるものは整理しようとの言質は得ている」 と語り、首相の指示を受けたと明かした。 内閣官房によると、福田政権から続く政府の懇談会は「教育再生懇談会」や 「公文書管理の在り方に関する有識者会議」など16ある。河村長官は会見で「教 育再生懇談会は残ることがだいたい決まった」と明言。新たに教育再生担当の首 相補佐官を置く必要性があるとの考えも示した。 (10/8 07:01) 日本経済新聞 ===ここまで引用=== #
by dji2
| 2008-10-08 13:26
◆福田首相登場
福田首相辞任表明から3日目の9月4日朝10時から、担当大臣が内閣改造で中山恭子氏に交代して初めての有識者会議が開催された。傍聴報告。 会場 入口で「今日は総理が来ます。」と言われ、傍聴席の位置を教えられた。 会議場は今回、首相官邸お向かいの内閣府地下講堂で、議場に入るとテレビカメラ6台と、普通のカメラの人が6人、有識者席の後ろに控えていた。 入室 定刻10分前ごろに中山新大臣が入室、着席され、間もなくどこからか「総理大臣は今内閣府に到着しました」という声が聞こえ、ほどなくSPと新聞記者(ぶら下がり?)を従えた福田首相が登場した。 尾崎座長の向かって左となりに着席した福田首相に向け、一斉にフラッシュがたかれカメラが回る。尾崎座長が開会を宣言すると、首相は、早速挨拶を述べ始めた。しかし、マイクの調子が悪いのか、ほとんど声は聞こえない。首相の声も、座長の声も。 シャッター音でかき消されるかすかな声に耳をそばだてながら、首相の挨拶をメモした。聞こえにくいのと、早口の相乗効果で、僅かに聞こえるキーワードをとらえてあとは想像で補いながらメモをとった。その成果は下記のとおり。夕方からインターネット上に掲示され始めたいくつかの新聞記事とはずいぶん違う。聞こえなかったところを想像で補うと、こういうことが生じる、というケーススタディのようなものだ。 【福田首相挨拶の小川メモ】 3月以来、お世話になっている。ありがとうございます。 公文書管理は日本では後れを取っている。本来しっかりしたものを作っておかねばならない。4年前重点セ策に取り上げたが、そのことはあまり知られていないようだ。 そもそも公文書と申しますのは、国民に政府が持つ情報を提供するものである。 事実を国民に知らしめなければならない。そのためには公文書を収集しなければいけない。 そうすれば、2008年、首相の辞任なんてことがね、公文書で明らかになるでしょう。これが民主主義の原点である。 文明国家日本は残念な状況にある。有識者会議の先生方にはよろしくご指導願いたい。 私自身も関心を持っているので、機会があればぜひ新しい立場でしっかりやっていきたい。政権は変わるが、政策は変わりません。よろしくお願いします ==ここまで福田首相挨拶のメモby小川== 最後の2文は、なぜかとてもよく聞こえた。かくありたい、と考える福田さんの気持ちが声に力を与えたのか。 福田さんのあいさつの後、委員からの質問が2つ出され、福田さんはかなりゆっくりとこれにこたえた。 ◆中山新大臣 中山大臣は、福田さん退席後に早速就任あいさつをした。そののちも、12時半ごろまで延長となった会議の一部始終を見届け、閉会コメントもされた。しかし、中山大臣のあのソフトではスキーな声は、福田さん以上に聞こえづらかった。 【中山恭子大臣冒頭挨拶要旨メモ】 「公文書管理担当大臣の中山です。皆さんのご出席に感謝します。 長期にわたり文書管理が十分でなかった 自分も30年近い経験で実感しています。整理を進めることが重要だと思います。 実際に公文書を扱う場合のことをしっかり認識し、研修も強化します。 有識者会議からのご指導のもと、力を合わせていきたい。」 中山大臣はもう一度閉会のコメントも。これはITと電子文書に関するかなり活発な討論の後、12時半ごろに行われた。かなり率直な感想。 【中山大臣閉会コメント要旨メモ】 「まだよくつかんでいませんが、公文書を保存するのはどのようなものなのか。記録として誰かが作るのか。文書を残すといっても、日本の公務員はまじめですから、全部残せと言えば残しますし。極端な動きがあるか 革新に触れるものは保存したいと考えます。」 ◆報道は何に注目したか 福田さんの「自虐」挨拶などとして早速新聞やブログで取りざたされている「2008年に辞めちゃった首相のことが100年後、1000年後にもわかるように」のくだりは、「2008年9月は急に総理大臣が辞めちゃったとか、そういうことも含めた日本のありようを、100年、1000年たっても(公文書の形で)見せてほしい」(時事通信)、「2008年に急に首相が辞めちゃったことが100年たっても1000年たっても分かるようにしなければいけない」(スポーツニッポン)、と新聞によって表現が少し異なる。それにしても、「そうすれば、2008年、首相の辞任なんてことがね、公文書で明らかになるでしょう。」(筆者メモ)はかなり作文。言い訳だけど、声が聞こえなかったことはこれでご理解いただけるだろうか。 【事例 毎日新聞】 福田首相:「急に辞めちゃったことも」公文書の重要性強調 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080905k0000m010022000c.html 「政権は間違いなく代わりますけれども、この政策は、重要政策は変わりません」。福田康夫首相は4日、政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」(座長・尾崎護元大蔵事務次官)に出席し、自らの辞任で積み残しとなる国の公文書管理強化について、自虐的な表現を交えてあいさつした。 公文書管理の強化は、首相の肝いり政策の一つ。05年3月には公文書館推進議員懇談会を発足させ、代表世話人を務めたほど思い入れも深い。首相は「言い出しっぺでありながら、完成を見ない立場でございます」と、出席した委員一人一人に目を配り、何度も頭を下げて恐縮した。 さらに公文書管理のあり方について「将来の国民に分かってもらえるようなものを(残したい)。あの時代は、2008年はどうだったとか……。急に総理大臣が辞めちゃったとかね」。脱線気味のあいさつに、委員からは失笑も漏れた。【木下訓明】 毎日新聞 2008年9月4日 18時42分(最終更新 9月4日 18時46分) これら報道への批判はこちら #
by dji2
| 2008-09-05 14:24
| 覚書
===DJI080902===
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 首相の辞任で、公文書管理法はどうなるか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 国際資料研究所 小川千代子 djiarchiv@... ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆★☆★☆─────────★☆★☆★─────────☆★☆★☆ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │DJI 雑感 どうなる?公文書管理法 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ☆★☆★☆─────────★☆★☆★─────────☆★☆★☆ DJIメル友の皆様 小川千代子です。 国際資料研究所では、3月以来内閣府の有識者会議の動向に絶大な関心を払い、公文書管理法の行方をかたずをのんで見守ってきました。文書基本法と記録管理院構想が実現するかも、そのためにも、福田さん、頑張れ、という気持ちで、テンションを維持してきました。ところが、福田首相突然辞任宣言、、、、昨晩から今まで、しぼみかけた風船の気分です。 以下、昨晩からの雑感です。 実は、8月31日締切で引き受けていた原稿をまとめきれず、やむなく8月31日遅くに「締切に2日ほど遅れる」旨のお詫びメールを出しました。9月1日は出張だったので、帰宅は9時半過ぎでした。 約束にあまり遅れないように、と原稿をまとめるべくPCをたちあげ、テレビのスイッチを入れたら、、、画面は福田首相辞任のニュース一色でした。驚きました。 個人的には、もう20年近くも”記録管理院”という「夢」の組織実現がなるか、と心ひそかに期待してきています。その夢とほぼ重なる形にも見えたこの間の有識者会議における公文書管理法(仮称)への動きは、福田総理大臣の意向に沿って動いてきたものといってよいと思います。となれば、公文書管理法(仮称)は、この後どのような道筋をたどるのか、大変気になります。10月の本報告取りまとめ、来年1月には通常国会に法案提出、というスケジュールが示されていましたが、これはそのとおり進められることになるのでしょうか。 思い起こせば8月1日の第9回有識者会議では、上川大臣が内閣改造に当たり辞表を提出してきたと挨拶されました。新大臣は拉致問題担当大臣として活躍中の中山恭子氏が指名されましたから、明後日9月4日開催予定の第10回会議には中山新大臣も顔を見せられるものと期待されます。福田首相辞任のことも含め、新大臣の発言に注目したいと考えます。それにしても、このような新しい状況の下で、公文書管理法は実現するかどうか、大変気になるところです。 以上 この記事はメル友速報でも配信しました。 #
by dji2
| 2008-09-02 17:57
| 覚書
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